2015年 3月号 ~浮世の風~

今年も桜が咲く。
冬の間も枝先に小さい蕾を付けている桜の木を毎日見上げてきた。
蕾に蓄えた花びらのせいか、まるで血が通っているみたいに木全体がこの時期薄紅に映る。
花は咲いては散り翌年また生まれ変わる。
再生という宿命を悟っているから、底知れぬ静寂さと妖艶さを帯びることができるのだろうか。
そして人は開花を待ち侘び期待に胸を躍らせる。
被災地で献花台を前に若者が悼辞を読んだ。
4年前のあの日から自分だけ生きていることに贖罪(しょくざい)の思いでいる。
あの日からずっとかなしく、悔しく、後悔と自責の念に駆られている。
東日本大震災から5度目の花が咲く。
桜は人に媚びるように下に向いて咲くという。
どうか人に上を向き空を仰ぎ底知れぬ笑顔があらんことを。



写真の解説:

白木蓮(モクレン:地球最古の花)の巨大な花びらをこそこそ拾って家に持ち帰り測ってみたところ10センチありました。

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